久々に、気付きがあったので心に留めておくためにも、ここに記す。
同僚のフランス人と、日本人のお客さんを訪問したら、
「いま、忙しいんだよ、バカヤロー。」
怒鳴られ、追い返された。
訪問時間は、ベストでは無いが不可では無いタイミング。
忙しくて手が離せないとは到底思えないが、虫の居所が悪かったというべきか。。
とは言え、僕が知る限り(最後にお会いしたのは数年前であるが)業者に対しそんな暴言を吐くような方ではないので、ただただ驚いてしまった。
そして、こんな時の受け止め方は、フランス人と日本人で本当に異なると思った次第である。
(因みにこのお客さまは、数ヶ月前に奥様を病で喪っており、ここのところ非常に落ち込んでいるとの噂があった。営業訪問をする我々としても、どんな顔をしてお会いすべきか、困惑しながら訪問したのだ。)
「いやぁ。。タイミングの悪い時に訪問してしまって、申し訳無かったかな...。にしてもあんな対応されるなんて、ちょっとショックだな。」
そんな僕の隣で、フランス人は言う。
「いやあ、どんなに良い人だって、人間ですからね。最愛の人を失くしたら、あんな風になっても仕方ないですよ。」
突然降り出した土砂降りの雨の中、悲しい気分でメトロの駅まで歩く我々2人。
帰路、ああだこうだと反省のようなそうでないような会話をしながら歩いていたが、僕には気付きがあった。
フランス人の同僚は、我々に落ち度があったとは露ほども考えていないようなのだ。
(訪問時間が悪かったとか、アポ無しでの訪問が悪かったとか、純ジャパニーズ営業スタイルの僕に言わせれば、反省点は幾らでもあるのだが。)
だから、怒鳴られたこともあまり気に留めていない。
“こんなことになったのは、我々のせいでは無いから、仕方ない。怒鳴ったお客様は精神的に不安定で本当に可哀想“
要するにこういうことか。
フランス人のメンタルの強さを垣間見た気がした。
それに比べてか弱いわがメンタルよ。。
こんな日はビールで締め括ろう。